J-ASPECT Study

虚血性および出血性脳卒中患者の院内死亡率に対する包括的脳卒中治療機能の影響:J-ASPECT Study Effects of comprehensive stroke care capabilities on in-hospital mortality of patients with ischemic and hemorrhagic stroke: J-ASPECT Study

AUTHORS

Iihara K, Nishimura K, Kada A, Nakagawara J, Ogasawara K, Ono J, Shiokawa Y, Aruga T, Miyachi S, Nagata I, Toyoda K, Matsuda S, Miyamoto Y, Suzuki A, Ishikawa KB, Kataoka H, Nakamura F, Kamitani S

目的・背景

脳卒中の死亡率に対する包括的脳卒中センター(CSC)機能の有効性は明らかになっていません。私たちは、CSC機能が虚血性および出血性脳卒中患者の院内死亡率に影響を与えるかを調べるために全国的な研究を実施しました。

研究手法と成果

日本の1,369の認定研修施設のうち、749の病院が、CSCとして推奨される人員、診断機器、専門手技、施設、および教育の各CSC機能の可用性に関するアンケート調査に回答しました。また、回答した施設からは、2010年4月1日から2011年3月31日までの間に脳卒中で入院した患者のDPCデータを取得しました。院内死亡率は、年齢、性別、入院時の意識レベル、併存疾患、およびCSCの機能分野と合計で基準に該当したCSC評価項目の数を調整した、階層ロジスティック回帰モデルを用いて分析を行いました。
265の施設から緊急入院した53,170人の患者のデータが分析された結果、死亡率は、虚血性脳梗塞の患者で7.8%、脳内出血(ICH)の患者で16.8%、クモ膜下出血(SAH)の患者で28.1%でした。年齢、性別、および意識レベルで調整された死亡率は、虚血性脳梗塞患者について、人員、施設、教育、および合計CSCスコアと有意に相関していました。ICH患者の死亡率は、診断機器、教育、および合計CSCスコアと有意に相関、SAH患者の死亡率は、専門手技、施設、教育、および合計CSCスコアと有意に相関していました。

結論

CSC機能は、院内死亡率の低下と関連しており、治療に関連する側面では脳卒中の種類によって異なることが明らかになりました。

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